【2月11日開催】リトルインディア付近で見られる、ヒンドゥー教のお祭り”タイプーサム”
- 2025年2月4日
- 読了時間: 3分
更新日:1月27日
多宗教国家・シンガポールでは、年間を通してさまざまな宗教行事が行われています。
その中でも、毎年1〜2月頃にリトルインディア周辺で行われるヒンドゥー教の行事「タイプーサム(Thaipusam)」は、初めて目にすると驚く人も多いかもしれません。


写真や映像だけを見るとインパクトの強い印象がありますが、背景を知ると、タイプーサムは信仰や感謝、自己鍛錬を表す、とても神聖な行事であることが分かります。
せっかくシンガポールに滞在しているからこそ、文化のひとつとして知っておきたい行事ですよね。
タイプーサムって、どんな行事?
タイプーサムは、1月または2月頃のタミル暦のタイ月の満月の日にヒンドゥー教徒のタミル人コミュニティによって行われるお祭りです。2025年のタイプ―サムは2月11日に開催されます。
美徳、若さ、力の象徴であり、悪を滅ぼすムルガン神を称え、信者たちは断食、祈り、苦行などの修行をしたり、カバディやパールクダムをムルガン神に捧げるといった信仰行為を行います。
ちょっと驚くけれど…なぜあんな行為をするの?

タイプーサムでは、重たい装飾を身に着けたり、身体に串を用いた奉納を行う信者の姿が見られます。一見すると驚くかもしれませんが、これらはすべて神への献身と自己鍛錬を象徴する行為です。 タミルの民話において、修行中のイドゥンバンは、ムルガン神が所有する丘と気が付かずに師匠の指示通りに丘を運ぼうとした。しかし、ムルガン神はイドゥンバンを怒ることなく、むしろイドゥンバンの師匠への偉大な忠誠心を賞賛したと言われています。
この民話に基づき、タイプ―サムで信者たちは、イドゥンバンが行ったように物理的な重たい荷物を運ぶことで、ムルガン神への献身や信仰を示しています。
アーチ型のカバディは、タミル語で「あらゆる段階で犠牲になる」という意味を持ち、最大で重さ40kg、高さ4メートルに及ぶものもあります。また、信者の中には皮膚、舌、頬を串で刺すなど、自己鍛錬と献身の象徴的な行為を行う人もいます。
見るなら、どのあたり?
シンガポールのタイプ―サムは、2025年2月10日午後11時半に正式に始まります。信者たちは、パール・クダムとカバディを持ち、セラングーン通りのスリ・スリニヴァサ・ペルマル寺院からタンク通りのスリ・タンダユタパニ寺院までの4kmの旅に出ます。
参加者は全員、 2025年2月11日午後11時までに行進を終えなければなりません。
その間、何千人ものヒンズー教徒の信者が、ルートに沿って供物を運びます。

ルート沿い、特にリトル インディアやヘイスティングス ロード、ショート ストリート、キャセイ グリーンなどの主要な場所には音楽ステーションが設置され、観客がフェスティバルを観覧できます。
ただし、イベントの神聖性を尊重し、信者の邪魔をしないようにすることが重要です。
おわりに
最初は少し驚くかもしれませんが、背景を知ると、タイプーサムはシンガポールの多文化社会を体感できる行事のひとつだと分かります。
宗教行事であることを尊重しつつ、 街の中で出会う文化のひとつとして知っておくと、見え方が変わるかもしれません。






