シンガポールのインド人ママに聞いた!Deepavali(ディーパヴァリ)2025の過ごし方と家庭の伝統行事 ✨🎆
- Miyako Beppu
- 10月3日
- 読了時間: 5分
更新日:10月11日
✨街が光に包まれる季節、Deepavali(ディパヴァリ/Diwali)。
イルミネーションやマーケットを見て回るだけでも十分楽しいですが、せっかくシンガポールにいるなら「本場インドの人たちのDeepavaliの過ごし方」を知りたいと思いませんか?
今回は、シンガポール在住、インドにルーツを持つParulさん、Maliniさん親子にお話を伺いました。
本場の家庭ではどんな準備をして、どんな料理やお菓子🍛🍬を食べ、どんなふうにお祈りをするのか🙏リアルなDeepavaliの姿をご紹介します🎉
👉 Deepavaliの基本やイベント情報はこちらの記事で紹介しています: シンガポールの光の祭典「Deepavali(ディーパヴァリ)」とは?2025年の見どころ&イベント情報
インドではDeepavaliをどう祝う?伝統的な過ごし方と準備の意味 🤔
Deepavaliの準備|ラクシュミー女神を迎えるための掃除と飾り 🏠🪔
Deepavaliは、富と繁栄の女神ラクシュミーを迎える日。家の掃除🧹をして、玄関をきれいに整えるところから始まります。準備は2〜3週間前から少しずつ進めるそうで、日本のお正月🎍に門松やしめ縄を飾るのと近い感覚です。

玄関にはランゴリ(Rangoli)と呼ばれる模様を描きます🎨繊細な模様ですが、驚いたのは「どうやって学ぶの?」と聞いたところ、ほとんどの人が“見よう見まね”で自然に習得しているとのこと。
粉や米粉で描くことも多く、「風や雨に吹き飛ばされないよう、置く場所を工夫します」と教えてくださいました。最近はシール式のレディメイドも増えており、次の年も繰り返し使えるタイプもあるそうです。
ランゴリの他に欠かせないのがディヤ(ランプ)。火を灯して、ラクシュミーに来てもらいやすくします。
「小さな子どもがいる家庭では火を使わず、クリスマスのイルミネーションのような電子ライトを飾ることもあります🎄✨私もそうしています」(Maliniさん)

家族と過ごすDeepavali|食事・スイーツ・おもてなし文化 👨👩👧👦🍽️
Deepavaliは家族で集まり、食事やお茶を楽しむ時間でもあります☕。Parulさん・Maliniさんの家庭では、2日ほどにわたって親族が集まるのだそう。
食事では、2種類のカレー🍛、サモサ🥟、パコラ🥦、チャパティ、豆のスープ「ダール」、甘いミルク粥「キール(Kheer)」🍚など、バラエティ豊かなメニューが並びます。
さらにお菓子も欠かせません🍬
今回実際に持ってきてくださったものを、分かりやすく「甘い系」と「スナック系」に分けてご紹介します。
🍭 甘い系スイーツ

ジャレビ(Jalebi):鮮やかなオレンジ色の揚げ菓子。かりんとうのような香ばしさ+甘さ。塩味のGathiyaと交互に食べるのだそう。結婚式💍では“その場でジャレビを作る人”を呼んで出来立てをサーブすることも。

ミタイ(Mithai):繊細なお菓子の詰め合わせ。日本の練り切り🍡にそっくりで、ナッツや豆粉ベースのものが多い。カルダモンが香るものもあり、チャイ☕のような風味。
🍘 スナック系

Gathiya :インドのひよこ豆スナックで、サクサクとした食感とスパイシーな風味が特徴です。お茶請けやお酒のおつまみに人気。

Poori:(写真手前)カレー味のお米のパフ。思ったより辛く、ビール🍺のあてにぴったり。
Mung Dal:(写真奥)ムング豆を乾燥させた塩味のおつまみ。カリッとした食感とスパイスが特徴で、お茶請けやお酒のお供に◎

Chakali:米粉とレンズ豆の粉にスパイスを加えて揚げた渦巻き状のスナック。カリッと香ばしく、ほのかにカレー風味。
「今はインド食材店などでいつでも気軽に買えますが、やはり手作りの出来立てのものが一番おいしい!インド料理レストランで注文できますよ🍴」(Maliniさん)
📍今回お菓子を購入したお店:
Crust Café
74 Bayshore Rd, #01-33 Costa Del Sol, Singapore 469989
寺院での祈りと家庭でのプージャ|Deepavaliの一日 🙏🌸

Deepavaliでは、家でもお祈りをしますが、寺院に参拝して一年の健康や繁栄を祈ります。
「家に近い寺院というよりは、家庭でお気に入りのいつもお祈りに行く寺院に参拝します」(Parulさん)
寺院では花🌺やスイーツ🍭を捧げたり、特別な祈りや歌(アールティ)🎶に参加したり、年長者から祝福を受けることも多いそうです。日本のお正月の初詣⛩に近い雰囲気ですね。
地域や宗教によって過ごし方はさまざまですが、共通しているのは「光を灯し🪔、神様を感謝の気持ちでお迎えする」ということ。
そして祈りの後は親族や友人宅を訪ね合い、甘いものを分け合うことで幸せを祈ります。
まとめ

これまでは「光の祭典」というイメージが強かったDeepavaliですが、実際にお話を伺うと、日本のお正月🎍に通じる準備や食事、祈りがあることが分かり、ぐっと身近に感じられました。
特に印象的だったのは「インドにはスタンダードがない」ということ。同じジャレビ(甘い油菓子)でも北では白っぽく、南に行くほど濃いオレンジになるなど🌍、地域ごとに大きく異なるそうです。日本と比べると、その多様さ・壮大さに驚かされます。
LIFE TIPSでは今後も、このようにシンガポールならではのリアルな暮らしの情報をお届けしていきます✨
取材協力者プロフィール 👩🏫✨

Parul Rajpopat Thakker さん インド生まれ、日本育ち。
米国ウェズリアン大学で人類学を学んだ後、アジア各地で異文化トレーナー/コンサルタントとして活躍。1997年に独立し、これまでに15都市以上で880件を超えるプログラムを実施。
著書に日本の「生きがい」をテーマにした児童書『The Lacquer Box』(英国出版)がある。
現在はシンガポールと日本を拠点に活動中。
【一緒にやってみませんか?】🤝💬
今回のインタビューは、英語でのインタビューに興味を持ってくれたシンガポール在住で帯同中の日本人ママ・あやこさんが協力してくださいました。
もし「私も一緒にこんな活動をしてみたい!」という方がいらっしゃれば、ぜひLIFE TIPS公式LINEから気軽にメッセージをお寄せください📩みんなで帯同生活をもっと充実させていきましょう!
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