top of page
帯同生活をもっと充実させたい!
を応援するライフメディア
logo.png
LIFE TIPS IN SGのロゴ
帯同生活をもっと充実させたい!
を応援するライフメディア

“予想外の連続にも、自分らしく向き合う。”シンガポールで家族フォトグラファーとして歩み始めたかおりさんの帯同ストーリー

  • 執筆者の写真: Miyako Beppu
    Miyako Beppu
  • 18false55 GMT+0000 (Coordinated Universal Time)
  • 読了時間: 5分

更新日:03false17 GMT+0000 (Coordinated Universal Time)

海外帯同では、想像もしない変化が次々と起こることがあります。 コロナ禍の帰任、建築中の自宅を残して決まったシンガポール帯同、子どもの手術——。


現在、シンガポールで家族フォトグラファーとして活動するかおりさん(TEKUTEKU PHOTO)は、そのような波の中でも“その時の自分にできる選択” を積み重ねてきました。

かおりさんのストーリーには、帯同期間をどう過ごすか悩む方にとってのヒントが詰まっています。


“予想外の連続にも、自分らしく向き合う。”シンガポールで家族フォトグラファーとして歩み始めたかおりさんの帯同ストーリー


帯同の始まり――家を買った直後の「え、今!?」


シンガポール帯同が決まったのは、家を購入し、建築の打ち合わせを毎週重ねていた頃でした。

「家づくりの真っ最中で…『えっ、今!?』という驚きが本当に大きくて。この先どうなるんだろうと、不安が押し寄せました。」

当時は、下のお子さんが1歳を迎えたばかりで仕事復帰を考えていた時期。さらに子どもの手術が必要であることも判明。悩んだ末に、夫だけが先にシンガポールへ渡り、かおりさんと子どもたちは日本に残るという決断に至りました。


香港帯同での経験がくれた気づき


実は、帯同前に悩んだのはこれが2度目でした。一回目となる香港帯同はコロナ禍の2020年。「数年間は日本に戻れないかもしれない」という状況のなか、相当な覚悟と準備をして行ったものの、数カ月で突然の帰任が決まりました。


「慎重に準備しても、状況は変わることがある」


この経験が、今回の帯同を受け止めるうえで大きな支えになりました。


いざシンガポールへ。最初の数週間は“サバイバル”


先に夫がシンガポールに住んでいたことから、ある程度の知識や短期滞在の経験はあったものの、「暮らす」となるとまったく違いました。

  • Grab の呼び方が分からない

  • どこに何が売っているか分からない

  • 駅までの道のりが分からない

  • 家の中もまだ整っておらず、洋服一つ探すのも一苦労


“予想外の連続にも、自分らしく向き合う。”シンガポールで家族フォトグラファーとして歩み始めたかおりさんの帯同ストーリー

さらに1年半の別居生活の反動で、夫は完全に“一人暮らしモード”、子どもたちは“ママっ子全開”。

加えて、下のお子さんは水が合わず、全身に湿疹。転倒して4針縫う大けがも重なりました。

「カメラどころではなく、まず生活を立ち上げることで精一杯でした」

それでも少しずつ慣れていくうちに、“この国で暮らすこと” が、家族の新しい日常になっていきました。


シンガポールで直面した“現実の壁”と、支えてくれた家族の存在


香港帯同の頃から「いつかフォトグラファーとして活動したい」と考え、日本では講座を受けたり、機材を揃えたりと準備を進めてきたかおりさん。


しかし、いざシンガポールで動き始めると、想像以上の壁が次々と現れます。


  • 日本で学んだ撮影理論が環境に合わない

  • レタッチソフトの不具合(英語対応)

  • 機材・アプリの仕様が日本と違う

  • 突然の雨や前日の天気が当てにならないなどの気候の違い 

  • 撮影地の許可申請方法をイチから調べることの大変さ


こうした“海外ならではの壁”は、実務的にも精神的にも大きな負担になりました。

「講座の先生や仲間は日本にいるので、シンガポールでの戸惑いや苦労はなかなか伝わらず、環境の違いにひとりで向き合う日も沢山あり、心細くて辛くて涙したこともありました」

それでも続けてこられた理由は、家族の存在でした。

「娘が“ママ、カメラ頑張ってね”っていつも手紙を書いてくれて。夫も色々な面で応援してくれました」

「家族の応援に応えたい」「そのためにはやるしかない」という想いが、かおりさんを後押ししてくれました。


現在の活動——“写真がくれる力”を伝えたい


“予想外の連続にも、自分らしく向き合う。”シンガポールで家族フォトグラファーとして歩み始めたかおりさんの帯同ストーリー

現在、かおりさんはLOC を取得し、シンガポールで家族フォトグラファーとして活動しています。

「私自身、写真に何度も元気をもらっていて。後から振り返ったときにパワーをもらえる、そんな写真の力を届けたいと思っています」

かおりさんが大切にしているのは、

  •  家族の自然なあたたかさを写すこと

  •  ママが主役になれる写真を残すこと


一つ一つの撮影を大切に行っていくことで信頼が積み上がり、喜んでいただけるお客様も増えていく。そのために、体調管理には今まで以上に気をつけるようになったそう。

「ベストな状態で撮影に臨み、お客様に『この写真、宝物です』と言ってもらえることが何よりの励みになっています」

好きなことは、色々やってみて初めて“腑に落ちた”


日本では製薬会社で研究職として働いていたかおりさん。現在は帯同休職制度を使い休職しつつ、副業申請の理解も得て、フォトグラファーとして活動する道を選びました。

「形は変わっても、“人の幸せを支える” という軸は変わっていません。」

第一子の育休中から、食育・整理収納・TOEIC・カメラなど、興味のあることを次々試してきたそうです。

「色々やってみて、”自分の好き“が分かってきました。私は人が好きで、喜んでもらえるのが嬉しくて、カメラが好き。だからフォトグラファーは私にぴったりだと思いました」

完璧じゃなくていい。少しずつで大丈夫

「シンガポールに来たばかりの頃は、誰でも不安でいっぱいだと思います。私も右も左も分からず、たくさんの方に助けてもらいながら慣れていきました」

だからこそ今は、これから来る方の力になれたら——と話してくれました。

「“完璧じゃなくていい”と思えるだけで、心が軽くなると思います。日々の小さな出会いや発見を楽しみながら一緒に頑張っていきましょう」


かおりさんプロフィール|TEKUTEKU PHOTO

千葉県市川市出身。 2018年生まれの長女、2022年生まれの長男の母。 シンガポールにて、日本人ご家族向けのファミリーフォトを撮影。育児のなかで写真に元気をもらう“尊い瞬間”を駐在生活の思い出と共に残せる手伝いができたらという思いから活動をスタート。 ロケーションフォトを中心に、お子さまが自然体で過ごせる環境での撮影を大切にし、駐在生活の思い出やご家族の記録を、ありのままの表情とともに残すことを目指している。


お問い合わせ:

LINE ID: @202blktx


LINE_banner_a.png
MYPJ_banner.png
bottom of page