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シンガポールで見られるヒンドゥー教の行事【タイプーサム(Thaipusam)】とは?見どころと見学のポイント


シンガポールではこの時期、思わず目を奪われるような写真を目にすることがあるかもしれません。


重たい装飾を身に着け、音楽に合わせて歩く人々。

毎年1〜2月頃に行われる、ヒンドゥー教の宗教行事「タイプーサム(Thaipusam)」です。


初めて見る方は驚いてしまうかもしれませんが、 これは信者にとっては願いや感謝を神に捧げる、とても大切な行事。

背景を知ると、より関心が深まる行事でもあります。


この記事では、タイプーサムがどんな行事なのか、

初めて見る人が知っておきたいポイントを分かりやすくまとめました。


タイプーサムって、どんな行事?



タイプーサム(Thaipusam)は、毎年1〜2月頃、タミル暦の満月の日に行われるヒンドゥー教の宗教行事です。

2026年のシンガポールのタイプーサムは、2月1日(日)に行われます。

主にタミル系のヒンドゥー教徒によって行われ、シンガポールではリトルインディア周辺を中心に、大規模な行進が行われます。

この行事で讃えられるのは、ムルガン神(Murugan)と呼ばれるヒンドゥー教の神様。美徳・若さ・力の象徴であり、悪を打ち滅ぼす存在として信仰されています。

シンガポールで見られるヒンドゥー教の行事【タイプーサム(Thaipusam)】とは?見どころと見学のポイント

タイプーサムは、単なるお祭りというよりも、願いが叶ったことへの感謝や、これからの誓いを神に捧げるための行事。多くの信者が、それぞれの思いを胸に、この日に行進に参加します。



タミル系ヒンドゥー教徒の宗教行事という背景


シンガポールのインド系住民の多くは、南インドをルーツとするタミル系の人々です。


タイプーサムは、こうしたタミル系ヒンドゥー教徒にとって特に大切にされてきた行事。タミル文化が色濃く根付くシンガポールでは、今も街の中で大規模に受け継がれています。


タイプーサムは、当日だけで完結する行事ではありません。参加する信者の多くは、行事の前から断食や祈りなどを通して、心と体を整えたうえで当日を迎えます。静かで集中した雰囲気の中、信者は神との約束を胸に行進します。



なぜ重たい装飾や奉納が行われるの?


シンガポールで見られるヒンドゥー教の行事【タイプーサム(Thaipusam)】とは?見どころと見学のポイント

タイプーサムで見られる行進の中でも、特に印象に残るのが、重たい装飾を身に着けたり、身体に串を用いた奉納を行う人々の姿です。


この背景には、タミルの民話と信仰の考え方があります。


背景にある、イドゥンバンの物語


タイプーサムの由来としてよく語られるのが、修行者イドゥンバン(Idumban)の民話です。


イドゥンバンは、師からの命を受け、ムルガン神が所有していた2つの丘を運ぶ修行をしていました。

旅の途中で出会った少年(実はムルガン神)が丘の上に立ったことで、丘は突然、持ち上げられないほど重くなってしまいます。


それでも師への忠誠心を失わなかったイドゥンバンの姿勢を、ムルガン神は称え、「重荷を担って神のもとへ向かう行為」そのものを、信仰の象徴として認めたと伝えられています。


「重たいものを運ぶ」ことの意味



この物語に基づき、タイプーサムではカバディ(Kavadi)と呼ばれる装飾を身に着けて行進する信者がいます。


カバディは金属や木で作られた奉納具で、「一歩一歩を捧げる」といった意味が込められています。


また、身体に串を用いた奉納を行う信者の姿が見られることもありますが、これは観客に向けたパフォーマンスではなく、自分の身体を使って、神への誓いや感謝を表すための、非常に個人的で神聖な行為です。


こうした背景を知ると、タイプーサムの行進は「驚く光景」ではなく、信仰のかたちのひとつとして見えてきます。

タイプーサムの見どころ


タイプーサムにはさまざまな場面がありますが、押さえておきたい見どころは、大きく分けて2つです。


① シルバーチャリオット(銀の山車)

タイプーサムの始まりを告げるのが、ムルガン神を乗せた「シルバーチャリオット(銀の山車)」の巡行です。

銀はヒンドゥー教において、清らかさや神聖さを象徴する素材とされており、豪華な装飾が施されています。



② カバディ行進(奉納の行進)

もうひとつの見どころが、深夜から翌日にかけて行われるカバディ行進です。

信者たちは、カバディやパール・クダム(ミルクポット)を携え、音楽と祈りに包まれながら、寺院から寺院へと歩きます。



シンガポールではどこで見られる?


シンガポールのタイプーサムは、リトルインディア周辺を中心に行われます。

主な行進ルートは、次の2つのヒンドゥー教寺院を結ぶ道のりです。


  • スリ・スリニヴァサ・ペルマル寺院(Serangoon Road)

  • スリ・テンダユタパニ寺院(Tank Road)



タイプーサム2026 実用情報(シンガポール)


開催日

2026年2月1日(日)※ 行事は前日の1月31日(土)深夜から始まります


カバディ行進(深夜〜早朝)

  • 開始:2026年1月31日(土)23:30〜

  • 出発:Sri Srinivasa Perumal Temple(Serangoon Road)

  • 到着:Sri Thendayuthapani Temple(Tank Road)

  • 距離:約3.2km


シルバーチャリオット巡行(比較的見やすい時間帯)


朝の巡行(1月31日・土)

  • 5:00 AM Sri Thendayuthapani Temple 出発

  • 6:30 AM Sri Mariamman Temple(South Bridge Road)

  • 7:30 AM Sri Layan Sithi Vinayagar Temple(Keong Saik Road)


夕方の巡行(1月31日・土)

  • 5:00 PM 出発

  • 6:40 PM Cecil Street(Bank of India付近)

  • 7:00 PM Cecil Street(Indian Overseas Bank付近)

  • 7:30 PM Synagogue Street

  • 8:15 PM High Street

  • 9:00 PM Sri Thendayuthapani Temple 到着


※詳細はスリ・テンダユタパニ寺院の公式情報をご確認ください。

おわりに


さまざまな宗教行事を、暮らしの中で身近に感じられるのは、多民族国家であるシンガポールならではですよね。


「自分には関係のないこと」として流してしまうようなことも、背景を知ったうえで立ち会うと、これまでにない新しい視点が加わるかもしれません。

LIFE TIPSでは、シンガポールでの生活が「ちょっと助かる、もっと楽しくなる」情報やイベントをお届けしています。今後もお楽しみに!

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